礼拝説教

ヨハネによる福音書15章1～10節
藤井清邦牧師

　　ぶどうの枝が、その幹を離れては命を保つことができないように、キリストに結ばれ、キリストを信じて生きるわたしたち信仰者一人ひとりの姿も、同じように、キリストを離れては生き得ない存在であるということに気づかされるのです。

　わたしたちは、まことの「ぶどうの木である」と仰せになる主キリストの何によって生かされるのでしょうか。また、わたしたちは、「まことのぶどうの木」である主から、何を受けて生きるのでしょうか。

　主イエス様は、ぶどうの木とその枝の譬えをお話しになった後、15章9節で「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛してきた。わたしの愛にとどまりなさい。」と仰せになりました。

　わたしたちが、ぶどうの木であるキリストにつながって生きるとは、「わたしの愛にとどまりなさい」と仰せになる、キリストの愛の中で生きるということなのです。

　わたしたちを愛して下さる、キリストの愛が、その一枝であるわたしたち一人ひとりを生かして下さる。そのことを、今日の福音書のみ言葉はわたしたち一人ひとりに語りかけています。

　ヨハネは、「神様の愛」そして「キリストの愛」を繰り返して語ります。また、ヨハネの手紙には「神は愛である」とはっきりと記されています。

　神が愛であるとの聖書の教えは、神様についての説明として語られているのではありません。神が愛であるという御言葉は、神様のその愛が、わたしたち一人ひとりに向けられているということ、その神様の愛がわたしたちを生かす本当の命の源泉であるのだということを伝え続けているのです。

2015年2月1日 主日礼拝説教より抜粋